初めまして、元航海士のkazuです
本記事では、知識ゼロの私が1ヶ月で2級海技士の筆記試験に合格した方法を紹介します
以下簡単に私のプロフィールです
上記を見てもらえばわかるように、完全に知識ゼロの状態で資格取得を目指しました
どうせ優秀な人だから、大して努力をしなくても合格できたんでしょ?
いいえ、そんなことはありません
高校時代の成績は下から数えた方が早い学力で、
大学時代の成績は底辺に属していました
周りは優秀な人が多く1回覚えたことを忘れない人ばかりでした
私は同じことを繰り返さなければ覚えられない人でした…
勉強期間中は、毎日6時間以上は勉強していました
17時に就業が終わったとして、家に帰れば18時でした
そこから夕食以外はずっと勉強をしていて、就寝は毎日深夜1時を過ぎていました
大学受験ほどではないですが、かなり努力した覚えがあります
そんな中で、私なりに勉強のコツを見出したので、それを紹介していきます
今回は7月に試験が迫っている2級海技士に絞っていきます
これから資格を取得するみなさんの助けになることを祈っています
早期に資格を取得して学生生活を満喫しましょう!
1. 心構えを変える
筆記試験は甘くありません!
日本資格取得支援によると、2020年の2級海技士(航海・筆記)の合格率が24%です
30人クラスだとすると、1年間で合格できる人は約7人しかいません
先輩からは「筆記試験は適当に勉強しておけば問題ない」や「科目別でのんびり合格していけば良い」など言われているかもしれません
しかし個人的なアドバイスは「全科目合格を狙った方がラク」です
その理由は以下です
- 資格取得という目標を早期に達成することで、学生生活を早い段階から楽しめる!
- 資格取得のプレッシャーがなくなり、自分のやりたいことに注力できる
- 得意科目が1つでもあれば、全科目合格がしやすい
3に関して補足です
①全科目を受験した場合には、各試験科目について、それぞれ配点総計の50%に達し、かつ全科目の得点総計が65%に達した場合に筆記試験合格となります。
資格試験情報サイト【海技士(航海)】- 難易度と試験概要・免許取得と将来性を詳しく解説
下記にわかりやすい例を示しました
上記の表から科目別合格をするために65%取らなければいけないところ
50%の得点率でカバーできる可能性があることがわかります
つまり苦手科目がある人こそ、全科目合格を狙うべきです!
ちなみに65%は意外と取ることが難しいです
近年は過去問だけでなく新問が多く出題されており、根本を理解していないと解けない問題が多い印象です
私は過去問が出ること前提に勉強していたので、新問はほとんど解けませんでした…
ちなみに科目別合格をお奨めしない理由は
- 受験チャンスは年4回あるが、実習や私用で全て受験できるとは限らず、また狙っている科目で合格できるとは限らないからリスキー
- 得点率65%は意外と難しい
- 受験ごとに申し込み手数料7200円がかかってしまう(高額!!)
- 受験の勉強が理由で、やりたいことができない時がある
個人的には3の理由が辛いです
友達からキャンプや旅行の誘いが来たときに、勉強が理由で参加できないのは辛くないですか?
これらのことから、まずは2級海技士筆記は甘くないということを心に刻み、
全科目合格を狙っていくと強く心に誓うことが重要だと思います
これが1つ目のアドバイスです
2. パートナー(参考書)選び
知識ゼロの状態から1ヶ月で試験に受かるためには、まずは1冊の参考書をやり込むことが重要です
実際に私は1冊の参考書をやりこんで無事合格しました
私のおすすめのパートナーはこちらです
海文堂が出版している問題集です
多くの人が成山堂と海文堂で悩むことだと思います
私が海文堂をおすすめする理由は3つあります
- 過去問が消しやすい
- 各科目において、分野ごとにまとまっている
- 過去問の種類が豊富
1. 過去問が消しやすい
海技試験は間近2-3回分の問題は出題されない傾向があります
例) 2022年7月に受験予定ならば、2022年4月・2月・2021年10月に出題された問題は出ない傾向が強いです
海文堂は問題ごとに解説がされているため、間近2-3回で出題された問題と同じ問題を消しやすいです
一方で、成山堂は各回(例えば2022年4月, 2022年2月のように)ごとにずらっと問題が列挙されているので過去問が消しづらいです
2. 各科目において、分野ごとにまとまっている
受験科目の1つである航海を例にします
航海といっても航海計器や地文航法・天文航法のように様々な分野から出題されます
海文堂は上記のような分野ごとに1問1答のような形式で問題が載っています
知識ゼロなので、広い分野をバランスよく勉強していこうとしても効率が悪いと感じました
また分野ごとに仕上げていった方が気持ちもラクでした
一方で成山堂は、各回(例えば2022年4月, 2022年2月のように)ごとにずらっと問題が列挙されています
バランスよく仕上げていく人にはおすすめですが、短期間で一気に仕上げることを考えると、解き直しもしやすい海文堂がおすすめです
3. 丸暗記のススメ
パートナー選びまで終わったら、あとはやるだけです!
まずは
①間近2-3回の過去問を消すことをおすすめします
※間近2-3回の問題が確実に出ない訳ではありません。不安な人は過去問を消す必要はありません。
この段階の時の苦悩はこうでした
「意味がわからない問題をどうやって勉強すればいいんだ…」
私はあきらめて
②とにかく解説を丸暗記をしました
初めのうちは解説を理解しようと思ってもできませんでした
はっきり時間の無駄でした(当時の私はこのことに気づくまで3日かかりました…)
質より量をこなすことを重視して、
丸暗記しやすい分野とそうでない分野がわかるようになるまでは何周もすることをおすすめします
4. 量より質
残念ながら参考書の内のいくつかの解説が間違っている可能性があります
海技試験自体、正式な解答を発表していないので断言はできませんが、学校教員にも相談した結果、間違っている解説が存在する可能性があります
そこで「3. 丸暗記のススメ」で参考書を何周か終えた人は、解説を納得するプロセスに移行することをおすすめします
丸暗記を続けていれば、意味がわからなかった問題がなんとなくわかるようになっているはずです
この段階まできたら私は、納得できる問題を1つでも多く増やしつつ、疑問に思った問題はひとまずリストアップしました
納得できた問題は実際に得点源になりました
よって疑問に思った問題を正答するよりも、納得できる問題を増やす方が体感としておすすめです
かなり問題の理解が深まってきたら、最後の段階に進みます
5. 友達と議論
私は疑問に思った問題を友達と共有して、納得できるまで議論しました
人によって得意分野が違うので、誰かかしらは自分の疑問を解消する知識を持っています
しかしどうしても問題が解決しない時がありました
その時はあきらめました
どうしてもわからない問題があったとしても、3問程度だったので、他の問題を完璧にすることにしました
まとめ
2級海技士(航海・筆記)の試験対策の参考になりましたか?
あくまで私の経験に基づくアドバイスになりますが、少しでも力になれば幸いです
- 心構えを変える→海技試験は甘くない
- 参考書選び→海文堂がおすすめ
- 丸暗記する→最初は解説は理解できないから諦める
- 解説を理解する
- 疑問点を解決する
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