「令和のナミ」に俺はなる!
初めまして、外航船の元航海士のkazuといいます
この記事では、一般大学から船乗り目指す方法を解説していきます
一般大学からでも船乗りになれるの?
なれます!
大きく分けて2つの目指し方があります!
その前に簡単に船乗りのなり方を紹介します
※今回はあまり扱われていない外航船の船乗りに絞らせてもらいます
船乗りのなり方(外航船)
ズバリ
3級海技士 (航海or機関) の免状を取って、外航船に乗れる海運会社に就職する
です
まず3級海技士の免状を取るには2つの国家資格に合格する必要があります
- 3級海技士(航海or機関) 筆記
- 3級海技士(航海or機関) 口述
筆記試験と口述試験は年4回 (2月、4月、7月、10月) 受験のチャンスがあります
試験内容等は各運輸局のHPを参考にしてください
筆記試験は誰でも受験資格があります
筆記試験については、通信と電子通信の資格を除き、年齢制限や経験等は必要なくどなたでも受験することができます
国土交通省 北陸信越運輸局 (https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/hrt54/vessel/kaigi/index.html)
しかし口述試験はそうではありません
口述試験を受けるためには国が定めた練習船に1年以上乗船していなければいけません
参考:国土交通省 海事 (https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk10_000023.html)
他にも実務上必要になってくる、3級電子通信士の資格を取得する必要があるなど
細かくルールが決まっています
これらのルールが一般大学から船乗りになるための最大の壁になります
必要な資格を全て取得できる環境にあるのが、海洋大学や神戸大学などの特定の学科です
一般大学に在籍中にこれらを全て取得することは、ほぼ不可能です
ただ安心してください
一般大学から船乗りになれる道が2つあります
- 海運会社の自社養成制度を使う
- 編入する
1. 海運会社の自社養成制度を使う
日本郵船・商船三井・川崎汽船・ワールドマリン(機関士限定) に自社養成制度があります
上記4社では入社後に海技大学校に通い、2年後に3級海技士(航海・機関)の資格を取る環境を用意してくれています
それだけでなく
2年間の海技大学校在籍中も給料が保証されています
つまり、新卒の給料をもらいながら海技士の資格を取ることができるという素晴らしい環境です
気になった方は上記会社をクリックして詳細を調べてみてください
しかし懸念事項が一つあります
それは入社難易度の高さです(噂だと倍率は100倍程度になるとか)
各社ともに採用人数が10名前後なので、非常に狭き門になります
実際、「周りは高学歴のハイスペックだらけで戸惑った」と知り合いが言っていました
私は自社養成で入社した知り合いがたくさんいたので、追々苦悩したことなどを発信できたらと思います
では次に「応募はしたが採用されなかった。だけど絶対に船乗りになりたい!」という人に資格を取得する確実な方法を教えます
2.編入する
思い切って資格を取得できる大学に編入してください
私の経験上、大手3社に多い出身大学は3つあります
- 海洋大学
- 神戸大学
- 水産大学校
海洋大学と神戸大学には編入試験があるので、各大学の募集要項に従って試験に合格すれば入学できます
水産大学校は学科に欠員があれば編入試験を開催するみたいです
編入学は、学科に欠員がある場合にのみ募集を行います。
水産大学校 (https://www.fish-u.ac.jp/nyuugaku/ent_seido/nyuugaku_seido.html)
編入後は、プロパーの学生と同様に就職活動をします
そこで外航船を扱う会社から内定をもらえれば晴れて船乗りになれます
編入は思い切った選択で、当然時間とお金がかかります
しかし船乗りの年収は非常に高いです
ここでかかった費用は余裕でペイできます
年収について詳しくこちらで紹介していますので、気になった方はぜひご覧ください
まとめ
一般大学からも船乗りになることができます
船乗りになるためには
1.自社養成制度を使う
2.編入する
決して楽な道ではありませんが、苦難を乗り越えてでも船乗りはなる価値があります
少し興味がある人や、もっと詳しく知りたい人は気軽にコメントしてください
コメントは一切料金がかかりませんので安心してくださいね
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